異物の打ち込み検知
課題
板材の絞り工程において、小さなスクラップの打ち込み痕により不良が発生する
- 1~2㎜程度の小さいスクラップを打ち込むことにより、不良が発生する
- 画像検査や下死点センサーで検知をしているが、100%は検知できない
- 不良品流出の可能性があるため、全数検査を行っており人件費がかかる
解決策
金型固定用ボルト2本を圧電式荷重センサー「PiezoBolt」に付け替え、荷重変動をモニタリングしました。
その結果、スクラップを挟んだ際に左右のボルトにかかる荷重に差(偏芯している)があることが分かりました。スクラップの大小に関わらず同様の検知が可能で、閾値を決め、不具合が発生すればアラームで知らせるような仕組みを作ることで、スクラップを挟んだ不良品を特定、全数検査を廃止することができました。
結果
異物の打ち込みを検知して、全数検査を廃止
- バリやスクラップの発生など不純物が混入された際には検知できるようになった
- 偏芯状態を数値化することで、バリの発生頻度を改善すると同時にバリが品質に影響を与える前に検知を行うことができるようになった
- 確実に異物の打ち込みを検知できるため、全数検査をする必要がなくなった
お客様の声
感度の良さを活かすことで、バリが製品の不具合をもたらす前に検知できる点に魅力を感じた。また工程全体をリアルタイムでモニタリングすることで、何等かの異常が発生した際の原因について把握できるようになった。
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