パンチの摩耗による寿命予知
課題
パンチの摩耗による製品の品質低下、金型ダメージを可視化する手段がない
- パンチの摩耗が進むにつれ、周辺金型へのダメージが大きくなり、金型寿命がばらつく
- パンチの微妙な状態変化が可視化できないため、対策が立てられない
- 一時的な回避策として、パンチ、金型ともに定数交換を行っているが、コストが嵩む
解決策
パンチを固定するプレートの前後2箇所に圧電式荷重センサー「PiezoBolt」を設置し、プレートに掛かる荷重を計測しました。
新品のパンチと摩耗品のパンチの発生荷重を比較した結果、摩耗品は新品より下死点でのピーク荷重が3倍も大きいことが判明しました。この結果をもとに閾値を設定し、閾値を超えるとアラーム発信と設備が停止する仕組みを確立することで、周辺金型へのダメージを未然に防止。パンチ自体の寿命改善も同時に実現しました。
結果
パンチ・金型状態のリアルタイム監視を実現
- 成形中のパンチの状況が可視化され、不良品の発生を未然に防止
- パンチおよび金型の状態から、適切な交換タイミングを設定でき、ロスコストを削減できた
お客様の声
設置場所の選定が難しくセンシングができない状況だったが、圧電式荷重センサー「PiezoBolt」は、既設ボルトと置き換えるだけで使用できる点で魅力を感じた。また、キャリブレーションの必要がなく締付トルクの管理だけで、高精度の計測ができる点も導入の決め手。
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